学期終わりに講師にフィードバック

大学生活

ドイツの大学では、テスト期間に入る前にほとんどの授業が終了し、だんだんと春休み、夏休みの雰囲気になってきます。

うちでは学生が自分が受けた授業に対するフィードバックを、その講師に直接する機会があります。他校の人にも聞いてみると、結構あることらしいですね。

最後の授業で評価表を配布

で、どういうやり方かと言いますと。

カリキュラム上学期最後の授業が終わったら、講師から何かを印刷した紙が学生に配られて、それに自分が思うことをできるだけ正直に書けというところから始まります。配られた紙には、授業の内容、進行具合、指定されていた教材との親和性など、講師がこの授業で学生に伝えることをちゃんと伝えられていたのかを評価するようなことが裏表にびっしり羅列されているのです。

(出典: いらすとや)

一通り書き終わったら、講師がその時間中に回収し、授業の後に学生課の担当に持って行きます。一説によると、学生からの意見も取り入れて、その講師に対する大学からの評価を通知するのが目的だそうです。

経験豊富、未経験にかかわらず、授業を通して講師の人柄、授業に対する熱心さはたった1セメスターだけでも割と伝わるものです。受けてよかった、ためになったと思えた授業の講師に対してポジティブな意見、感謝の言葉を記録に残る形で伝えられるいい機会ですね。その言葉で、その講師が続けて教えてくれれば、学生にとっても幸せだと思います。

(出典: Flickr “Back in a classroom..wierd” by Jon Rawlinson)

逆に日本にも一定数いるかと思いますが、ドイツでは特にそのコマのその授業だけに来る講師がポンコツの場合、まともな授業にならないこともあり、学生としても迷惑を被ってしまうのです。なにせドイツの大学の授業は基本的に全部必修科目なので、生徒が真面目でも、人に教えることに不慣れな講師が相手だと必要な知識が身につかず、その後に響いてしまいます。

チェックボックスとオープンテキストの箇所に分かれる

さっき紹介した、授業に対する講師のやり方に対する問いは、ほとんどがすごく良い‐普通‐すごく悪いの中でいくつかに分かれている段階評価の中から選ぶ形式になっています(まぁ全部文章なんてダルすぎるし)。

最後の方で、他に何か伝えたいことがあれば自由に書いてくださいという小さいながらもテキストボックスがあるので、今までの問いで特に言及されなかったけど、ここが特によかった、ここはちゃんとして欲しかったという思いのたけを打ち明けることができます。もちろん特になければ無理に書かなくてもいいです。

真摯or言いたい放題?

特にテキストボックスのところはある程度自由に書けるので、学生は思ったことをぶちまける勢いでいろんなことを書きます。一応大学生ということで、理性をもって相手にモノを伝えようとは努力していますが、どうしても我慢できないことも多々あるのです。僕も正直これは講師が悪いやろと思って書いたことはいくつかあります。

例えば、

・休講を知らせずに講師が授業をぶちった

・病欠が多い=振り替えでテスト期間中に授業がずれ込む

・小テスト、レポート、本テストとやたら課題が多い

・学生側の質問を理解せずにまともな答えを返さない

・あからさまなえこひいき

あとは声が小さい、字が汚いなどなど、かわいい失態からマジのクレームまで幅広く意見が挙がります。

文脈なく紹介しているので、講師=大人に学生がそこまで言うてええの?と思う人は結構いるかと思います。でも声を上げるだけ上げといた方が気は楽です。受け止めてくれる講師もいれば、自分に落ち度があるはずがなくクレームは学生の戯言と見做して完全無視するのもいるから、少しでも届くならという希望をもって思ったことは書いときましょう。

わが振りは正す

だからと言って、自分たち学生が何しててもいいわけではありません。ある程度真面目に授業を受けていた子の意見なら、サボり魔のやっかみよりも胸に響くのは判断つきますよね?

まぁ、さっき言及したように、天上天下唯我独尊みたいな大人もいるので、自分がまともでも損するだけみたいな相手にあたることもありますが、それは運が悪かったと諦めましょう。その道のプロの中には、何かが足りない人も残念ながらいるのです。

(出典: いらすとや)

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!

別のブログも読んでいただけたらうれしいです。

んでは、また~。

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