ドイツで生活するにあたって、日本と様式が違って戸惑うこと、日本にあったものがなくて不便だと思うことは幾度となくあると思います。慣れ親しんだものすべてを持っていくのは不可能ですし、やっぱりある程度ドイツの環境に馴染むべきでしょう。今回はそれでも持って行ったり、現地でまず揃えた方が楽だと思うアイテムを数点ご紹介します。
1.ヨーロッパ向け変換プラグ
最近の電化製品は海外の電圧でも使えるようにしているのがほとんどで、かつて必要だった変圧器がそこまで求められなくなってきています。ただ、コンセントの形は海外に行って変わるわけではないので、それに備えておく必要があります。ドイツではC、SEというソケットが使用されているので、必要な数だけ揃えておきましょう。
バラで買っといた方がいい
近年はこれ一つで、たくさんの電化製品が使えるというコンセントが市場に出回り、一見便利なようにも見えます。ただ、持ってきた電化製品をそれぞれどこで使うのかと考えたときに、本当にそれでいいのか考えてみてください。
パソコン、ドライヤー、スマホなどなど、すべて一つの場所でまとめて使えるものではないでしょう。なので僕は、持って行く電化製品の数だけ変換プラグを持っていくことをお勧めします。
2.小銭入れ、キーケース
ドイツと言えば、社会的に安定しているイメージを持っている方がいるかもしれませんが、だからと言って日本みたいに安全というわけではありません。
買い物をするときに、大きい財布を取り出してお金を探していると、その場では何もなくても、支払いが終わった後に変な人に絡まれることがないとは言い切れないのです。
露店でスナックやコーヒーを買うぐらいだったら、小銭で済むので、そんなときのために小銭入れを携帯しておくことをお勧めします。また、家の鍵がしまっておけるキーケース付であれば便利ですね。
3.独和辞典
分からない単語をすぐ調べられるように、書籍、電子辞書どちらの形でもいいので、持っておいた方がいいと思います。ネットでもある程度調べられますが、グーグル翻訳は精度が低く、オンライン独和も十分にカバーしているとは言い難いです。それは辞典もそうですが、ある程度意味が分かるぐらいには助けてくれるはずです。
冊子なら試験に持っていける
外国人特権と言いますか、ドイツ語が分からないときのために、持ち込み禁止の場合でも自分の母国語と対応するドイツ語辞典だけは原則試験に持ってきてもいいことになっています。対して電子機器はいかなるものでも禁止としているところが多い印象です。日本語学科がある大学なら図書館で見つけて一時的に借りることはできますが、そうでない場合、ほぼ必須アイテムになると言っていいでしょう。
4.袋キャップ
開けたら閉めなおせない袋、それもクリップでは締めきれない大きなものに蓋ができて、かつキャップ口から中のものを出しやすい便利アイテムです。ダイソーとかに売ってるので、気軽に買えます。これは母が米袋に使えるんじゃないかと紹介してくれました。僕は結構米で生きているので、大きめの米袋の中身を保存するのに大助かりでした。
5.散髪セット
日本にいると気軽に美容院に行けますが、ドイツのそれがどこまで信用できるのか。
本当かどうかわかりませんが、アジア人は髪が硬すぎて断られるという噂もあるようです。特に女の人にとっては死活問題なのではないでしょうか。
また、画像を見せて、こんな風にしてほしいと言っても、美容師の技術上の問題でそうなる期待はあまり持てない気がしています。

いずれにせよ、凝った髪型は長くドイツに住むなら諦めた方がいいと思います。
なので、バリカンやはさみなど、自分で髪を切れる道具を買っておくことをお勧めします。節約にもなるし、何回か失敗を重ねてでもできることを増やした方が、この先きっと役立つでしょう。
僕が長年使っているPHILIPSのバリカンを紹介したかったのですが、残念ながら廃番になってしまっているようです。
ちなみに僕はほぼ坊主であんまり苦労しない髪型なので、ドイツにきた2015年から今まで、散髪屋に行かず月一で髪を切っています。
6.レンジで使える炊飯器
ドイツにもおいしいパン、パスタ、ジャガイモ料理はありますが、やっぱり米が恋しくなる時があります。そして、米を炊くには炊飯器か鍋だと僕ら日本人はすぐ思いつくでしょう。かと言って、あの炊飯器を持ってきたり買ったりするのはめんどくさいし、鍋で炊くとそれなりに仕上がりますが、こびりついた米粒を洗い落とすのはなかなか骨の折れる作業です。
鍋で米を炊くより簡単!
そんな時に役に立つのが、電子レンジで使える炊飯器です。
こんな感じで炊飯ジャーだけに見えますが、普通に米を研いで、電子レンジで温めるだけでふっくら炊けるんです。どうせ一人で使うので、2合ぐらいの大きさがあれば十分。ドイツに持っていくのもだいぶ楽です。これに出会ったのはドイツにインターンに行く直前で、弟が内緒で買ってくれていました。あれは2012年のことですが、代替わりを経て今の今まで重宝しています。
似たようなもので鍋もあるので、別に米は食べなくてもいいという方でも、こちらを検討してみてはいかがでしょうか。
レンジがなければ無意味
とは言え、当然電子レンジがなければ使えるものではありません。学生寮では期待できないので、ドイツに来てから自分で調達する必要がありますが、WGや下宿なんかだと普及率は割と高いです。
これに関しては、住むところが決まってから誰かに送ってもらうなり、ネットで買うなりした方がよさそうです。
7.スーツ
皆さん自身が、ドイツで冠婚葬祭や形式ばったパーティに呼ばれることはあまり想像していないと思います。ただ、だからスーツいらなくね?というのはちょっと違うのです。
長期でも、単発でもスーツを着るバイトをするかもしれません。例えば僕は、日本の企業が国際見本市を見て回るときの通訳アテンドをしたことがあります。
また、その後ドイツで働きたい方には、就活のためにスーツを着る機会が訪れます。少なくとも面接はスーツで臨むことになります。日本ほどかっちり決めなくでもいいですが、ビジネスカジュアルぐらいにはまとめましょう。それに合わせる靴も忘れずに!

8.予防接種証明書(あれば)
以前ドイツに行く前にやっておいた方がいいことでもご紹介したのですが、万が一救急車に運ばれることになって、かつての予防接種歴を聞かれたときにぱっと見せられる書類があると便利です。すぐには用意できないかもしれないし、無病息災で生活できれば問題ないので、絶対とは言いません。少なくとも英語で発行されていれば大丈夫です。

9.まくら
ドイツに来て、多くの人がホテルのまくらに違和感を感じるのではないでしょうか。なんかもうどうしようもないぐらいに柔らかいのです。ていうかあれクッションやろ。

超低…いや、もはや無反発と言っても差し支えない。
友達はそれで肩こりが悪化したそうです。
一般家庭でも、ドイツではまだまだ低反発のまくらが馴染んでおらず、日本から来た我々はそのせいで寝方をあれこれ考えないといけないといった事態に出くわすのです。
まぁ、これも現地で揃えることになるのですが、地元の寝具屋さんだと品揃えはあんまりないかもしれません。
そこそこ大きい街だと、JYSKというチェーン店が展開しているはずなので、そこなら確実に見つかります。品ぞろえもそこそこあり、割とリーズナブルな値段のものも見つかります。
あとはIKEAとかの寝具に限らない大きめの家具屋に行ってみましょう。
一応amazonでもこんなのがありました。もし自分の街でピンとくるまくらが見つからなかったら、ここで探してみてください。
あるだけで安心
これらは日本とドイツの生活様式の違いに戸惑ったときに助けてくれるはずです。あってよかったと思う日がきっと来るので、できるだけ揃えてドイツでの生活を始めましょう!
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また~。
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