ブレーメン最大のお祭り フライマルクト

旅行記事

僕が学生時代に住んでいたブレーメンでは、毎年10月中旬から月末にかけての2週間ほど「フライマルクト(Freimarkt)」と呼ばれる地元のお祭りが開催されます。

2020年度は残念ながらコロナウイルス感染状況を鑑みて中止になっています。

祭の興り

現在のドイツの大部分が東フランク王国に属していた888年、アールヌルフ王がブレーメンの大司教に、ブレーメン市内の造幣、関税設定、及び市場の開催できる権利を付与しました。昔は商売を王様の許可なくやっちゃいけなかったみたいですね。

ところがその権利やらが記された証書にはいつ、どこで市場を開けるのか、ということが明記されていませんでした。(それのおかげでずっと開かなかったのかは分かりませんが。)

それから約150年後の、1035年10月16日、改訂された証書の中にようやく「年2回、Unser lieben Frauen教会そばのマルクト広場で市場を開くこと」を許可するという文言が明記されました。

こうして定期的に開かれるようになったブレーメン市内の市場では、地元の人間だけでなく、郊外の職人や旅商人がギルドに気を遣わず、自分たちが調達したものを自由に売買し、地域経済の活性化に貢献したというのが、フライマルクト≒自由市場の始まりと言われています。

3か所の会場

それから街の敷地面積、経済規模が拡大されていくにつれて、フライマルクトも大きくなっていきました。現代においてブレーメンの街中では、クリスマスマーケットよりも広範囲で開催されています。現在会場となっているのはこちらの3か所です。

1.マルクト広場

(出典: Frickr “Freimarkt Bremen” by Jan de Boer)

先述のUnser lieben Frauen教会が建つマルクト広場です。ブレーメン音楽隊の銅像も建っていて普段から人が集まりやすい場所ですが、さらに人だかりができます。雑貨、食べ物の屋台に囲まれるように、広場の中心にはメリーゴーランドと、小型の観覧車が設置されていて、小さい子供が自分の番を今か今かと前のめりで待っている姿も微笑ましいです。

ブレーメン中央駅(Bremen Hbf.)からは街の中心に向かうトラム(4、6、8番線)、もしくはバス(24、25番線)で“Schüsselkorb”駅か、次の“Domsheide”で降りれば歩いてすぐです。まぁわざわざ公共交通機関を使わなくても、歩いていける距離でもあるので、どちらを選ぶかは自由です。こちらは中央駅からSchüsselkorbまでのマップです。

2.ヴェーザー川沿いのシュラハテ

ブレーメンには、シュラハテ(Schlachte)というヴェーザー川沿いのプロムナードがあります。ここでもフライマルクトの屋台が並んでおり、どことなく昔のヨーロッパの雰囲気が全体に感じられます。屋台の照明もなんとなく暖色が多く、個人的には一番ファンタジーを味わえると思っています。

シュラハテに向かうには、マルクト広場からヴェーザー川に向かって歩いていくか、中央駅からならトラム(1番線)かバス(26、27、63番線)で”Am Brill”駅で降りてすぐ見えるヴェーザー川沿いを歩きます。

マルクト広場→シュラハテ

中央駅→シュラハテ

3.ÖVBアリーナ前

(出典: Frickr “Freimarkt Bremen” by T.Schulz)

ブレーメンの中央駅から、街の中心ではなく反対側のBürgerweide方向の出口へ出ると、ÖVBアリーナ前にある大きな敷地に建つ移動遊園地が目に飛び込んできます。ジェットコースターや、フリーフォールなどマルクト広場よりも規模の大きいアトラクションが目立ち、他にも射的、くじの屋台、ビアホールも並んでいます。どちらかと言うと大人向けですね。

アクセスと雰囲気の面で、観光客には1と2が人気です。3にはどちらかと言うと地元民が多く集まる印象です。僕はバイト先の会社の人と10人強の大所帯でそちらに向かい、アトラクションを乗り回していました。

トラムからぽつぽつと見える屋台

上に紹介した3つの会場がメインですが、ここだけでなく中央駅前や各会場を結ぶトラム沿線に一つだけ建っている屋台もちらほらあります。中央駅からマルクト広場までは約1kmほどなので、歩いて向かってそういった屋台でウォームアップしてから本会場に向かうのもアリです。

夕方から夜にかけてが本番

2週間にわたるイベントなので、屋台やアトラクション自体は期間中ずっとその場にありますが、朝はほとんどやってません。昼過ぎから少しずつ営業を開始し、16時ぐらいからが賑わってくるので、雰囲気を楽しむなら夕方以降がお勧めです。

見逃されがちな穴場イベント

ドイツと言えば、9月末はミュンヘンのオクトーバーフェスト、11月末からクリスマスまで全土で開かれるクリスマスマーケットがあまりにも有名です。ちょうどその間に、しかもブレーメンでのみ開かれるこのフライマルクトの知名度はどうしても低く、日本人旅行者の注目を浴びにくいのは事実です。

が、留学でずっとドイツにいるなら一回来てみてはどうでしょうか。皆さんの中で、音楽隊以外にもブレーメンに来るきっかけがひとつできたらいいなと思います。

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!

別のブログも読んでいただけたらうれしいです。

んでは、また~。

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