今や世界中でインターネットは欠かせないものになっています。大学生でも、調べものをしたり、文献の居所を探すのにネットがなければ立ち往生といった状態です。
また、授業でも講師がネットの情報を使って授業で演習をさせるなど、生徒がその場でネットを使えることを前提にしていることもしばしば。そこで活きる、というかマストなのが、eduroamと呼ばれるシステムです。
全世界でネットし放題
全世界の加盟高等教育機関、及び研究機関でインターネットが使い放題になるサポート体制の一環である、Education Roaming (eduroam)。ドイツの大学や、学術研究所でもその機関が加盟していれば、eduroamを通してインターネットができます。
ドイツ国内での加盟機関はこちらのリンクを参照してください。
もちろんドイツだけでなく日本でも導入されており、2006年以降日本で大学に通っていた方はその存在を知っているかと思われます。アカウントを持っていれば、ドイツだけでなく国外の加盟機関内でネットし放題です。
僕が衝撃だったのは、旅行先のドゥブロヴニクでたまたま大学の近くを通り過ぎると勝手にeduroamのネットワークに接続されてWi-Fiが使えるようになっていたことです。と言っても旅行中だったので大して必要なかったですが。とにかく世界のいろんな街でネット乞食になる心配がなくなるのがすごいところなのです。
学籍登録の後にログイン情報を支給
大学から合格通知を受け取り、入学の意思を期限内に伝えると晴れて入学が許可される、というのは以前のブログでも解説しました。
その後少し遅れて、入学するセメスター中の学生証、ゼメスターチケットとともにeduroamにおける皆さん専用のログインデータが郵送されてきます。IDとパスワードがあるので、厳重に管理し、ドイツの大学に着いてからログインに使いましょう。
ログインにはアプリが必要
ノートパソコンにしろ、スマートフォンにしろ、ログインのためにはeduroam CAT (Configuration assistant tool)というサイト、またはアプリケーションに自分のログイン情報を登録することになります。
eduroamが使える場所
大学生とその関係者のためのサービスということで、関連施設の近辺にいれば自動的に繋がります。
1.大学構内
当然と言えば当然ですが、大学のどこのキャンパスにいてもeduroamでネットができます。よく見てみると、建物の壁や天井にWi-Fiのルーターがひっかけてあります。特に自習をしている人は、ルーターと机が近距離にあるところを把握して自分の縄張り(?)を決めている感じです。
2.研究機関
どうやら大学のキャンパス外でも、大学が参加する研究をしている施設だとeduroamを使えるところがあるそうです。
これはどちらかと言うと、大学院生の方が関係ありそうですね。
アカデミックジャーナルにアクセスできる
eduroam、もしくは各大学のサーバーからインターネットにアクセスすると、学術記事や論文を掲載しているアカデミックジャーナルに入って資料をダウンロードできるようになります。通常自宅などから普通にネットで同じジャーナルにたどり着いた場合、まずアカウントを作るように求められ、資料は有料でダウンロードしないといけないパターンがほとんどなので、込み入った調べものをするときにも大活躍なのです。
【注意】ドイツのネット環境に期待しない
というわけで、加盟大学やその関係施設の中にさえいればネットし放題だよ、と言ってきたのですが、毎回スムーズにつながるわけではないのです。これはeduroam云々というよりは、ドイツ国内のインターネット環境があまりよろしくないので、パソコンがネットワークを検知できなかったり、突然ネットが切れたりすることがあります。
クラウド使ってても信用しきらんように…。
大学での自習がはかどる!
ネットとパソコンがないとレポートも書けない時代になってはや15年弱。大学もその変遷に合わせるようにキャンパス内のネット環境を整えてきました。図書館だけでなく、建物の中の自習スペース、空き教室、食堂、はたまたキャンパス内の屋外でもパソコンを膝にのせて課題を仕上げている学生がいることに違和感はありません。
大学が加盟しているならマストで使うことになりますが、eduroamがあるのとないのとでは勉強する環境に大きな違いが出ることは間違いないです。なのでログイン情報が来て、実際に大学に通い始めたら早めに使える状態にしておきましょう。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また~。
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