TestDaF ペーパーテスト 解説と対策 読解編

ドイツ語試験

本ブログで何回か触れてきましたが、僕はTestDaFを受験して、ドイツの大学に必要なドイツ語能力証明をゲットしました。

仕事しながら何回も受けたので、一応経験値はある方です。

なので、TestDaFの受験を考えている皆さんに、少しでも役に立つ記事をお届けしたいと思います。

というわけで、設問の順番通り、今回は読解パートの解説と対策から始めて行きます。

問題形式と時間配分

読解の大問は3つ、合計60分で解きます。ただし、残りの10分は、問題用紙に書き込んでいた自分の回答を回答用紙に書き写すだけの時間なので、実質は50分で解くことになります。

3問合計の制限時間になるので時間配分は自由ですが、一度解いた問題の見直しの時間も考慮しましょう。

問題文の文章からマーキングしていこう

鉄則として、一つの大問の中で問題文の説明書きは必ず先に読んで、重要な箇所を先に頭に入れておきましょう。それから本文なりを読むと、答えに特に注目して読んでいけます。

長い方の文章から読み始めると、後で別に必要なかったと分かるところもあるので、効率的ではありません。

大問1 ペアリング

ドイツでの学生生活で、たくさんあるオファーの中から自分や友達の希望に沿ったものを選ぶシチュエーションが設けられます。

最初に自分や友達がやりたいことが問題文として、次のページにオファーされている内容が並んでいます。オファーは講義、インターンシップ、本など、学生のカリキュラムや、課外活動にまつわるものになります。

(出典: Flickr “International students” by UNE Photos)

ダミーの問題文に注意

ここで特に注意して欲しいのは、オファーが当てはまらない問題文もあるということです。その場合は/(スラッシュ)を問題文のボックスに書き込みます。

問題文とオファーを見比べているうちに、「これも合うかも」と迷い出してしまうと、時間のロスに繋がります。読解の大問の中ではこれは比較的軽い方なので、ここで時間を使いすぎると後に響きます。

大問2 3つの選択肢から正解を選ぶ

アカデミックな記事を読んで、問題文に書かれた選択肢から内容にもっとも当てはまるものを選びます。

記事の内容は科学、生物(特に人体の機能)、歴史のテーマが採用されやすく、そのまま読むと結構難しいです。僕が経験してきた中では、脳科学や、昆虫の生態なんかが取り上げられていました。

(出典: Flickr “Fisher Library, University of Sydney” by Jen. Y)

闇雲な予習はしない

なので、ドイツ語のジャーナルを使った予習はやめときましょう。採用されうるテーマが多すぎて、どこから手を付けていいか迷ってしまいます。

ここでは学術的なテーマに初めて触れて、大事なところはどこかとピックアップできる能力が試されています。専門用語は結構出てきますが、先述の通りあらかじめ問題文を読んでおいて、注目するべき用語に目星をつけておくことが大事です。

知らない単語が多いのは、ここに関して言うと当たり前なので、それにプレッシャーを感じすぎないように心がけましょう。

大問3 正誤判断

この問題でも雑誌の記事を模した文章を読んで、問題を解いていきます。ここでは問題文に書いてある内容が、記事の内容と合っているか、間違っているか、そもそも記事に書いていないかを判断する必要があります。

取り上げられるテーマは、社会問題や過去の文明など、大問2ほど難しくはなくなります。

(出典: Flickr “6/365 – Social Problems” by Becky Wetherington)

書いてないと思ったらいったん飛ばす

ここでも問題文は先に読んでおくべきですが、そのうち何問かは記事の内容にちゃんと言及していません。問題文の内容を探し求めて、それが見つからないと余計に迷って時間を浪費してしまいます。

とりあえず記事を読んでみて、まず問題文の内容の正誤を見極めましょう。どっちでもなさそうと思ったら、そこは解かずに次に進んで、また戻って今度は記事をしっかり読みながら問題文の内容と比べてみましょう。

おすすめ対策教材

まず不可欠なのが、いわゆる模擬テストになっているHueber社の “TestDaF Musterprüfung”シリーズです。本当は1から5まであるのですが、2024年1月現在、数冊品切れがあるようです。とりあえずはあるものを購入してテスト慣れしておきましょう。

次に紹介したいのは、Fabouda出版社の”TestDaF-Training 20.15, Vorbereitung auf den Test Deutsch als Fremdsprache”です。

読解から会話までの全パートの問題構成、解き方解説、解き方に慣れるためのトレーニング、模擬テストを1冊にまとめています。特に解き方解説とトレーニングは、それまで分かっているようで見落としていた解答のプロセスを整理するのに非常に役立ちました。

って待って。なんか高なってる(汗)。僕が買ったときは4000円ぐらいだったんですよ。中古でも使えるので、良かったら検討してみてください。

※これらの教材は、TestDaF対策の記事全部で紹介します。

ペースメーカーになるパート

一番最初に受ける読解は、長丁場になるTestDaFを受けるにあたって、その後のペースを作っていく大事なパートです。日本人は比較的読解が得意な人が多いので、落ち着いて乗り切りましょう。

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!

別のブログも読んでいただけたらうれしいです。

んでは、また~。

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