TestDaF ペーパーテスト 解説と対策 作文編

ドイツ語試験

本ブログで何回か触れてきましたが、僕はTestDaFを受験して、ドイツの大学に必要なドイツ語能力証明をゲットしました。

仕事しながら何回も受けたので、一応経験値はある方です。

なので、TestDaFの受験を考えている皆さんに、少しでも役に立つ記事をお届けしたいと思います。

今回は作文パートの解説と対策です。

※この記事で取り上げるのは、ペーパーテストです。デジタル形式のテスト対策記事はまだ先になるので、気長に待っててね。

問題形式と時間配分

作文は1問のみ、合計60分で解きます。ペーパーではデジタルと違い文字数制限は特になく、自分なりに問題から汲み取った情報を要約して、結論を出すので、他と比べて比較的自由なように感じます。

問題には、とある社会現象に対しての短い要約があり、続いてそれに関する分布や成長度合いを表したグラフが表示されます。まずはグラフが何を表し、どのような経緯を辿っているのかを描写します。

(出典: Flickr “Poor Pie Graph” by pseudoplacebo)

その次に、テーマになっている社会現象に紐づけて、その原因や改善策、またこれからの展開を問いかけられます。その際、TestDaFから論述に盛り込んでほしいポイントがこんな感じで書き足されてあります。

・自分の思い描く改善策や将来的な展開を客観的に見たときの、利点と欠点比較

・原因に関して追加で書かれているディスカッションの要約、それを受けての自分の意見の論述

・自分の故郷での状況

以上と結論をうまくまとめ上げて、一つの文章にするのが作文の課題です。解答用紙は罫線つきA4用紙1枚の裏表が配られるので、それの中に収まるように書いていきます。

評価ポイント

これまでの読解や聴解と違い、作文はこの選択肢を取ったから正解、不正解という形式ではありません。意見の論述として筋が通っているか、読み手に理解される構成になっているかをTestDaFの採点者に判断されたうえで総合的に評価されます。その上で注意しなければならない点を、以下にてご紹介。

1.出題側からの要求

上で紹介した、グラフの描写、そしてその次に、自分の結論を述べるときに、TestDaFが問題文中に明記している設問ポイントを押さえて文章を書いているかです。

これのうちどれかが欠けているのが見つかると減点です。

2.文法、語彙

作文なので、書かれた文の意味が通らないといけません。また、日記に使うような簡単な動詞、名詞、イディオムだけでなく、分析した結果をもとに自信の意見を述べるときに相応しいボキャブラリーを盛り込む必要があります。

3.分量

A4裏表=2枚分の用紙に自分の回答を書き込むのですが、内容不十分で書いた文が少なすぎて減点になることがあります。有効範囲の8割以上を埋められるように心がけましょう。

4.内容

1.~3.を踏まえた上で、自分の意見がしっかり述べられているかです。立場を明らかにする、その理由を説明することが求められます。1.で書いたことを簡潔に繰り返すのも一つの手ですが、2.でも挙げたように、語彙がかぶりすぎてしまうと印象が良くないので、そうなりすぎないようにうまく言い換えましょう。

注意点: 罫線をはみ出さない、潰れ文字を書かない

評価対象になるのは、あくまで解答用紙の罫線の範囲内に書かれている内容です。ドイツ語だと単語が長くて、たまにルーズリーフの罫線外に書きたいことがはみ出してしまうことがあります。TestDaFでそれをやってしまうと、大事なことを書いていても評価されません。

(出典: Flickr “Note” by Jamie Buscemi’s pics)

また、何とか罫線内に言葉を収めようといつもより文字を小さく書いて、潰れてしまっても評価されません。書こうと思った言葉が罫線の行の中に収まらないと分かった時点で、改行も視野に入れましょう。

問題用紙に下書きしてみる

とは言え、急いでいる中ではうっかり後先考えずに、自分の頭の中にある文章を書いて、行の最後になって言葉が長すぎることが分かることも多いと思います。そうなる前に、プロット、各パラグラフの中で使おうと思っている言葉を、問題用紙の余白に書いておきましょう。書いている途中で都度確認し、調整に活用するのは有効です。

おすすめ対策教材

まず不可欠なのが、いわゆる模擬テストになっているHueber社の “TestDaF Musterprüfung”シリーズです。今のところ1から5まであるので、数冊購入してテスト慣れしておきましょう。

次に紹介したいのは、Fabouda出版社の”TestDaF-Training 20.15, Vorbereitung auf den Test Deutsch als Fremdsprache”です。

読解から会話までの全パートの問題構成、解き方解説、解き方に慣れるためのトレーニング、模擬テストを1冊にまとめています。特に解き方解説とトレーニングは、それまで分かっているようで見落としていた解答のプロセスを整理するのに非常に役立ちました。

ただ、7年以上前と比べて、価格が高騰しまくっているので、むやみに買えとは言えません。それでもこれのトレーニングパートのおかげで、TestDaFの解き方の基礎を作ることができたので、その効果はすごいと今でも思います。

※これらの教材は、TestDaF対策の記事全部で紹介します。

最後はLiebaug-Dartmann出版社の、”Die Blaue. Übungsgrammatik für C1″です。その名の通り、ドイツ語のC1レベルで求められる文法項目を列挙した本です。僕はこのシリーズのB1向け文法書を使っていましたが、余計なことが書いていないので、ひたすらドリルのように文法を練習したい方にお勧めです。

通して書いた文を自ら添削

一回参考書や模試の例題の回答を心のままに書いてみて、自分で読み直してみると、ちゃんと書けたところとそうでもなかったところが見えてくると思います。

(出典: Flickr “Correction” by Quinn Dombrowski)

TestDaFからの要求ポイントはマーキングして、本当に求められていることが欠けているか。文法や語彙は辞書で調べて、少なくとも正しく使えているかは分かるはずです。

オンライン辞書 Duden

Duden | Startseite

ドイツのBibliographisches Institut社が発行している、Dudenというドイツ語辞書、また付随のドイツ語文法書シリーズの一つに、オンライン辞書があります。いわゆる独独辞書で、ネット上の無料サービスになります。手元にある辞書で手に負えなくなった時にどうぞ。

ドイツ語圏の友達に添削してもらう

あまり多くの人が使える手ではないかもしれませんが、ドイツ語圏の友達がいれば、一度書いた文章を添削してみてもらってはいかがでしょうか。提出する前に、自分が書いていて理解があやふやなところなどをマーキングしておくと、彼らもアドバイスしやすくなるでしょう。

それに、どんなアカデミックな語彙が自分の文章に当てはまるか、彼らの引き出しから教えてもらえるかもしれません。

厳しい言葉もここは受け入れて。

手元の情報を見逃さないで

上でも書いたように、作文は問題から必要な情報や書くべきポイントを読み取った上で、自分の意見を入れ込んでまとめる力が求められます。

オリジナリティに溢れている必要はありません。読みやすさを優先して、ありふれていても自分なりの結論をまとまりのつく形で書き上げましょう。

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!

別のブログも読んでいただけたらうれしいです。

んでは、また~。

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