ひとつ前の記事で、ドイツでスマホを持つにあたってどういう料金プランがあるのかを、古参プロバイダーであるTelekom、Vodafone、O2から一部抜粋して紹介しました。
今回は、それらほどではないですが、僕から見てドイツの大学生の中で利用者が多いんじゃないかなと思った、比較的新しいプロバイダーの料金プランを紹介します。なお、これらは月極めの長期契約プランがあるプロバイダー、ないプロバイダー(=プリペイド契約のみ)で分かれます。
大学生ならプリペイド契約だけで十分
ひとつ前の記事でも触れましたが、ドイツに住んでて、スマートフォンをいじる時間は日本ほど多くないんじゃないかというのが僕の個人的な意見です。その理由は大きく二つ。
ネットはそこまで使わない
まず一つがインターネットのデータ容量。
- このご時世、家には大体WiFiがある
- 大学にもネットサービス”eduroam“がある
→だとするとデータ容量を食うのは移動時間と、自宅、大学外での待ち時間、ドイツ国外での旅行先*ぐらい。
で、経験上データ容量が２GBあればひと月やって行けるはずなんです。よっぽどYouTube観たり、ポケGOし過ぎない限り。
ドイツ国内なら通話の追加料金なし
次に通話料金ですが、大手プロバイダー、マイナープロバイダーのほとんどが、長期契約プラン、プリペイド契約プランで、ドイツ国内での通話制限を設けていません。
なので、大体どこを選んでも、ドイツ国内であれば通話料金を気にする必要はないです。
海外旅行となると、EU圏内でもそうはいかず別途料金がかかりますが、海外に行ってそこまで電話回線を使って電話することってないんじゃないでしょうか。ネット回線を利用した無料通話アプリもあるし。
マイナープロバイダーのほうがシンプルで安い
大手プロバイダーからも、プリペイド契約プランは出ています。が、サービスが充実しすぎているのもあって、ちょっと割高な部分もあります。正直電話とちょっとネットだけできれば十分っていう人にとっては、大手に決めるのはあまり賢明でない気が…。
一方マイナープロバイダーのプランは、まさに電話とネットだけというプランがメインなので、それに伴い料金も削ぎ落とされています。
ネット回線の速度はどうあがいても遅くなってしまうけど、僕個人はそれでもあまり不自由しない気がしています。
ということで、僕からはマイナープロバイダーのプリペイド契約プランを推していきたいわけなんです。ここから、ドイツで特に注目するべきマイナープロバイダーのプランを紹介していきます。
ALDI TALK
こちらドイツのスーパーブランドとしても全国展開しているALDI（Nord/Süd）から生まれたプリペイド契約プランのサービス、ALDI TALKです。
今一番勢いがあるマイナープロバイダー
僕が利用し始めた2015年から飛躍的な進化を遂げ、一番安いプランでも４週間で３GBの高速インターネットができるまでになりました。
今でこそこれだけのデータ容量はどのプロバイダでも当たり前なのですが、ALDI TALKは大手プロバイダーがほぼ全てのスマホネット契約シェアを占めていた2000年代半ばからその中に何とか割って入ろうとし続けてきたマイナープロバイダーの一つと言えます。
そんなALDI TALKの最安料金プランはこちら。
| 料金プラン名 | Paket S |
| 月々の料金 | 7.99€ |
| 使用する回線 | ４G/ LTE |
| 最大回線速度 ダウンロード | 25Mbit/s |
| 最大回線速度 アップロード | 10Mbit/s |
| ハイスピードインターネットデータ容量 | ３GB/４週間 |
| 通話、SMS通信制限 | ドイツ国内ではなし |
| EUローミング(EU-Roaming) | あり |
| 最低契約期間 | ４週間 |
| 初回接続料金(einmaliger Anschlusspreis) | なし |
もちろんその他のプランもあります。詳しくはこちらのリンクを参照してください。
１年契約はほんのちょっとお得
数年前から、時々期間限定で契約ができるのですが、契約から１年間（＝365日）まとめて使えるパッケージもあります。
プリペイドでそんだけの期間契約させるからにはそれなりに内容が充実しててほしいと思うのが本音ですが、2021年７月15日まで契約できた最安プランでは、高速インターネットのデータ容量50MB、パッケージ料金99,99€と、まぁちょっとお得になってるかなっていう感じでした。タイミングが合えばやっとくかっていうノリでいいと思います。
Congstar
Congstarは、Deutsche Telekomの子会社で、マイナープロバイダーと言えど提供する料金プラン、オプションはバラエティに富んでいます。
長期契約プランと、プリペイド契約プランの２種類に分かれ、それぞれの中でまたひと月のインターネットのデータ容量ごとに細かくプランが設けられています。
国内で電話かけ放題のプリペイド
Deutsche Telekomと違うのは、他のプロバイダーと同じように、ドイツ国内で通話制限をプリペイド契約プランで設けていない点です。
| 料金プラン名 | Prepaid Allnet M* |
| 月々の料金 | 10.00€ |
| 使用する回線 | ４G/ LTE |
| 最大回線速度 ダウンロード | 25Mbit/s |
| 最大回線速度 アップロード | ５Mbit/s |
| ハイスピードインターネットデータ容量 | ３GB/１カ月 |
| 通話、SMS通信制限 | 通話: ドイツ国内ではなし SMS: ドイツ国内で ９セント/ 通 |
| EUローミング(EU-Roaming) | あり |
| 最低契約期間 | １カ月 |
| 初回接続料金(einmaliger Anschlusspreis) | 9.99€ |
気になる方はこちらのリンクをご参照ください。
通話制限、インターネットデータ容量をフレキシブルに組める
もう一つ、Congstarのプリペイドで注目するべきは、通話、SMS料金、インターネットデータ容量を自分の使い勝手に合わせて調整して、プランの料金を決められる点です。
“Prepaid wie ich will”というプラン名で提供されています。詳しくはこちらのリンクを参照してください。
Telekomよりもお手軽な長期契約プラン
また、こちらのプロバイダーは大手プロバイダーと同じように、長期契約のプランも設けています。親会社のTelekomよりも、回線やネットの速度はどうしても劣りますが、先述の通り学生ならこちらでも不足を感じることはないと思います。
| 料金プラン名 | Allnet Flat S |
| 月々の料金 | 12.00€ |
| 使用する回線 | ４G/ LTE |
| 最大回線速度 ダウンロード | 25Mbit/s |
| 最大回線速度 アップロード | ５Mbit/s |
| ハイスピードインターネットデータ容量 | ３GB/１カ月 |
| 通話、SMS通信制限 | ドイツ国内ではなし |
| EUローミング(EU-Roaming) | あり |
| 最低契約期間 | １カ月*/ 24カ月 |
| 初回接続料金(einmaliger Anschlusspreis) | 15€ |
インターネットデータ容量の調整も可能
Fair Flatというプランでは、ハイスピードインターネットデータ容量をひと月５GB、８GB、12GB、18GBの中から一つ選んで、利用料金を調整できます。通常のAllnet Flatのプランでは、３GB(S)、15GB(M)、25GB(L)、200GB(X)の中からしか選べないようになっており、それに伴い料金の幅も大きくなるため、３GB以上欲しいけど、15GBもいらないという方は、考えてみてもいいのではないでしょうか。
Congstarが提供するその他の料金プランは、こちらを参照してください。
節約を考えるならシンプルなプランを
と、軽くマイナープロバイダーの各種料金プランを解説してみました。大手プロバイダーも充実感や安心を買う意味では手ですが、ドイツに来ると、日本ほどスマートフォンに依存しない生活になってくると思います。それでいて本来あれもこれもできるプランを契約しているのに、うまく活用できずにお金だけ払うのももったいない気がしませんか？
また、今は様々なアプリで、各プロバイダーが個別に提供するサービスを使わなくても、ネットさえあれば事足りることって、僕らが思うよりも多いんです。だったら、電話とネットができれば十分と割り切って最低限のサービスがあるマイナープロバイダーを選択肢に入れるのはお勧めですよ。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます！
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また～。
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