ドイツの大学で単位要件になるインターンシップ① 応募、選考編

大学生活

ドイツの大学の一部では、卒業要件として企業で職場体験をする、いわゆるインターンシップ、“Praktikum”をカリキュラムに組み込んでいます。

特にビジネス系の学科に行くようなら、ほぼ100%インターンがマストになるでしょう。

今回は僕の体験をもとに、ドイツでインターン生として受け入れてもらうまでの過程をざっと書いてみます。

検索方法は就活と一緒

ドイツでは大学が推奨していることもあり、インターン生を受け入れることに慣れている会社がたくさんあります。それは大手だけでなく、研究所や中小企業でも一緒です。

なので、LinkedIn、XING、そしてIndeedといった、いわゆる就活サイトにインターン生を募集する求人情報が溢れかえっています。また、企業のホームページでも直接募集しているパターンも少なくありません。

(出典: Flickr “LinkedIn” by Mambembe Arts & Crafts)

就活サイトなら、雇用形態の欄の”Praktikum”にチェックをして検索、企業のホームページなら直接探してみましょう。

多少収入や報酬も期待できる

企業で働くので、お金も少し入ってきます。もちろん会社の規模や仕事内容によって金額にばらつきはあるし、さすがに正社員ほどもらえるケースはないです。また、給料の代わりに、インターン期間中の住居付きとかいう福利厚生的な報酬が受けられることもあります。それらに関しては、大体の場合募集要項に書いてあるので、よく読んでから自分に合うところを選びましょう。

なんにしろそのお金で遊び放題とかにはならんので、気ぃつけてね。

卒論研究を会社でできることも

余談ですが、メーカーや研究所などでは、卒業論文を書こうとしている学生を受け入れることもあります。学生は、ケーススタディとして取り上げるために、会社でどんな活動をしているのかを調べて、卒論に組み込むようです。僕はこの目的で学生の時に会社に入っていないので、いつか現地の学生に取材して、記事にできたらなと思います。

応募

で、応募したいインターン先が見つかったら、最新版の履歴書、志望動機書をPDFにしてメールや応募フォーマットを通じて応募します。評価されそうなら、語学力証明書や資格証明書もつけ足しておくのもアリです。

働きたい時期をはっきり書く

志望動機書とメールやフォーマットでのコメント欄に、いつからいつまで会社で働きたいかを書き込むことを忘れないようにしてください。間口が広いとはいえ、会社がインターン生を受け入れられる時間やその余裕は、いついかなる時でもあるわけではありません。他のインターン生や職業訓練生がいて空席がない、大事なプロジェクトが立て込みすぎて、インターン生を受け入れている場合ではないと、状況はまちまちです。

規模の面ではまだ大手の方が応募しやすいかも。

反応がなかったら電話

大手は特にそうですが、応募者が多いと書類を捌くのにも時間がかかって、書類選考の結果すら一人一人に連絡するのが遅くなってしまいます。下手すると、その段階で落とされたらもう連絡が来ないことも十分あり得ます。また、面倒だから後回しにされて、結局忘れ去られてしまったなどという悲しいこともよく起こります。

(出典: Flickr “Phone call” by Guillermo Alonso)

なので、なかなか返事が来ないなと思ったら、担当部署に電話して、書類に目を通してもらえたのかをまず聞いてみましょう。インターンをするという段階までドイツにいるなら、多少の会話は電話でもできるでしょう。ここでメールで問い合わせしてしまうと、またほったらかしにされる可能性が高いです。選考がまだなら、一応、一応チャンスはあります。

インターン始まったら電話番することもあるから、ちょっとでも慣れておこう。

それでもその間も、手駒を増やすために引き続きインターン先を探しておきましょう。

面接

書類が通ったらいざ面接なのですが、1回30分~1時間、多くても2回程度だと思います。志望動機と、会社でやってみたいこと、あとは僕ら外国人なら基本的な語学力もチェックされます。就活の練習のつもりで、企業のウェブサイトを見ながら準備しましょう。

念のため服装はきちんと

ドイツなので、スーツで仕事という職場は少数派です。それでも面接に向かう際はスーツ、もしくはそれに近いきっちりしたビジネスカジュアルスタイルの服装で臨むことをお勧めします。まぁ真面目な印象を与えておいた方が得っていう話です。

(出典: いらすとや)

受かってからの準備も忘れずに

無事面接も通ったら、会社で働くための準備をしましょう。自分の大学がある街の中、もしくは周辺地域に通勤できるなら楽ですね。

ただ、半数は引越しをする羽目に遭うと思います。その場合、今住んでいるところを、インターンの期間だけ借りてくれる人を探す、インターン先での住居探しなど、結構骨が折れるタスクをこなさないといけません。

後余裕があるなら、会社について勉強したり、可能なら会社の人にどういう仕事をする予定なのか聞いて予習するのもアリです。

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!

別のブログも読んでいただけたらうれしいです。

んでは、また~。

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