ドイツの大学で注目されるプレゼンテーションの評価基準

大学生活

ドイツの大学で単位を取るために、テスト、レポートの他にプレゼンテーションを課せられる場合もあります。日本と同じですね。

個人的には、3つのうちで最も厄介だと思っています。それなのに頻度としては一番多いのです。学生はそれなりに苦労するけど、講師の採点が楽だから。(なんかムカつく)

そこで今回は、僕がブレーメンの大学でプレゼンをするときに特に採点基準となったポイントを簡単に紹介します。

1.見やすい資料

当日はパワーポイントや、プレゼン用の他のアプリなんかで作った資料を使って観衆に自分たちの調査結果を説明していきますよね。ドイツの大学でもそうなのですが、その資料は日本でやるよりもすっきり、要点だけを単語レベルでまとめたページや、画像だけのページを多用する印象があります。

(出典: Flickr “CoolIris Preso Slide” by Alan Levine)

自分の調査結果って、情報の質を追い求めて、調べた分だけ全部説明したくなると思います。逆に調べられた内容が少なければ少ないほど、全部出し切らないと間が持たない不安もありますよね。それがプレゼンの資料にも表れて、文字ばっかりになってしまうと観衆であるクラスメートと講師は資料だけに注目するどころか、多すぎると資料を追うのもやめてしまいます。

(出典: Flickr “First presentation” by Ivan Lanin)

また、資料が文章ばかりだとわかりにくくなるだけでなく、プレゼンという評価方法の要である「発表態度」のアピールを放棄したとみなされて減点される場合があります(後述)。

みんなずっとは注目していない

さらにとある講師が言うには、人間の集中力は、一旦12分で切れてしまうそうです。ドイツの大学の授業の一コマが90分なので、授業中でも学生は前に立つ人の話にずっと耳を傾けているわけではないということです。となると、自分たちの調査内容をとりあえず理解してもらうには、発表に使う資料は、簡潔で要点を抑えていることが求められます。

2.発表態度

(出典: Flickr “20161021_105619” by Justice Ender)

堂々と、自信をもって発表できるかです。大学の中ではまだ実感できませんが、将来ドイツはじめヨーロッパで仕事をするとなると、この力をいかに養えるのかが重要になってくるのが分かると思います。大ホールの壇上でなくても、社内で同僚に向かって、または展示会で1対1でなど、小規模でもプレゼンする機会は社会人になってからばんばん出てきます。もちろん外国語で。

文章単位で原稿を用意するのは禁じ手

なので、英語、ドイツ語力もさることながら、観衆の方を向き、自分の発表を物おじせずにできるかということを考えなければいけません。具体的に言うと、カンペの多用は悪印象なのです。なぜなら、時々下を向き、内容を確認する姿はどこか所在無げに見えてしまい、自分の担当する内容が頭に入っていないような印象を与えてしまうからです。カンペでも単語レベルのブロックメモならまだしも、文章そのまま紙に書き起こして読み上げるのはアウトと思ってください。

(出典: いらすとや)

同様に、壁に映る文字だらけのプレゼン資料を読み上げるだけというのもダメです。結局カンペと一緒になってしまい、講師によってはそれが観衆にもオープンになってしまっているとみなし、より減点度合いが増してしまう可能性があります。さっき説明した発表態度アピールの放棄というのは、この点に繋がります。

3.時間配分

そのままですね。自分の持ち時間をちゃんと守って発表できるかです。我々外国人学生には語学のハンデがあるとはいえ、これも重要なポイントです。

(出典: Flickr “watch” by Joanna Bourne)

一人なら、どのセクションを何分で喋るか、グループなら自分の持ち時間をどれほど使って次に回せるかを熟考して制限時間を守れるように最善を尽くしましょう。どちらかと言うと、自分の発表になるといつの間にか時間が経って、尺が足りなくなるよりもむしろ超過してしまう心配をした方がいいと思います。さらに、この段落の冒頭でも触れたように、外国人ということで単語に詰まるリスクもあります。

反面教師はここやで!

以上3点は、僕が大学のプレゼンできれいに踏んできた地雷です。そうです、僕はプレゼンがクラスいち下手くそと言っても過言ではないレベルでした。講師からもらったフィードバックで何回も言われてきたので、この記事の内容に嘘偽りはありません(涙)。

むしろ何でも聞いてくれ!!!!!

ひたすら練習しよう

もうね、プレゼンそのものは避けられないんですよ。なので、少なくとも自分が発表するところの資料はできるだけ早く仕上げて、グループで集まるときはマイナーチェンジを加える程度のレベルまでに持って行きましょう。そうすれば、当日までに声に出して練習する時間を確保できます。人前に立つ、というのもそうですが、一番重要なのは喋り=語学力なので、反復が一番面倒でも、王道なのです。

(出典: Flickr “From Data Comes Knowledge” by Bernhard Goldbach)

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!

別のブログも読んでいただけたらうれしいです。

んでは、また~。

コメント

タイトルとURLをコピーしました