ドイツの大学で単位要件になるインターンシップ③ 引越しの際にやるべきこと

大学生活

ドイツの大学に通う皆さんが、大学のある街以外でインターンシップをする場合、引越しをしなければいけません。

インターンシップが終われば元の街に帰ってくるので、そこを離れるのは1セメスターの何か月間だけです。

今回は、そんな皆さんを対象に、やっておいた方がいいことについて解説します。

Untermieter/Zwischenmieter探し

今自分が住んでいる住居に、自分がいない期間だけ住んでくれる人を見つけておくと、そこを手放して、帰って来たときに新しい住居を探さなくて済みます。

下宿人(Untermieter)という言い方もできますが、短期間だけ一つの街に住む人を、Zwischenmieterと言うこともあります。

WGや一般家庭の場合

WGや一般家庭での間借りをしているなら、同居人に相談してWG-gesuchtや、WG-Suche.deなど、WGを探すためのポータルにアカウントを作って、自分の部屋の情報を、特にどの期間に住んでほしいかを明確に書いて掲載しましょう。

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大学の掲示板にビラを貼るのも一手です。が、誰に貸すか決まったら、貼ったビラはちゃんと剥がしましょう。もう部屋は空いてないのに、ビラを見て連絡してきた人を断るのも手間だし心苦しいものです。そもそも掲示板とはいえ、公共スペースをきちんと使えないのは恥ずかしいという意識を持っておいてください。

(出典: Flickr “UXcampCPH” by Lisa Risager)

内見を受けるときはできれば同居人にも同伴してもらって、候補者を選ぶのがいいと思います。というより、一人で内見のアポに対応しても、結局同居人の信用を得ないとオッケーとはいかないので、二度手間になります。

学生寮の場合

相談口は生協の学生寮担当です。ただし、期間貸しを認めてくれるかは、各大学のシステムによります。

もしオッケーだったら、生協が学生寮の専用ポータルに自分の部屋の情報と、借りて欲しい期間を掲載するなりでアクションを起こすことが考えられます。それで借主候補が見つかれば、予定を申し合わせて引き渡しになります。

ビラ巻きは非効率

もしくは、元々の住人が、自分で借主候補を見つけて生協に報告するパターンもあります。この場合掲示板にビラを貼って探していいかは、正直望み薄だと思います。というのも、競争率が激化している学生寮が空いている、となると鬼のようなアポの申し込みが来てしまい、捌ききれなくなることは容易に想像できます。生協もいい顔をしないでしょう。

(出典: いらすとや)

どちらのケースも、ここでいう候補は学生に限られます。学生生協の持ち物なので、原則学生以外が借りることはできないものと思っておいてください。

手続きは生協の指示に従えばいいと思いますが、自分はいつか帰ってくるので、一部荷物を置いとけないかというのは当事者同士での話し合いになります。

しめじの場合

僕は学生寮の一人部屋に住んでいました。第5セメスターで海外留学、第6セメスターでインターンと、日本で言う3年生になってカリキュラム上大学の外に出るのが必須だったので、1年間寮の部屋を空けなければいけませんでした。

海外留学先が決まった第4セメスター中盤に生協に行き、事情を話して、1年間だけ自分の部屋に住んでくれる候補を探すことを許可されました。

そこにちょうど、1年後輩で日本語学科の友達が、1年だけ住めるところを探しているという話を聞きつけたので、すぐさま話し合いの場を設け、無事彼に期間限定の借主になってもらいました。

持って行けない荷物は、収納スペースの隅にしまって、その他余らせているキッチン用品、衛生用品などは自由に使っていいという約束で無事明け渡しまで終わったので、比較的スムーズに済んだかなと思います。

これに関しては全てとんとん拍子だったので、相当ラッキーだったはず。

住民票はそのままでいいかも

ドイツ国内で一時的でも引越しをする場合、住民票を移すのが一般的です。が、ぶっちゃけ半年やそこらなら、特にメリットデメリットはないかなぁというのが僕個人の感想です。

郵便物も、元いた家の人に頼んで保管してもらえば済む話ですし、大事な通知があればそれは着払いなどで郵送してもらいましょう。

不要な手続きを自分で増やすこともないので、面倒やなと思ったらパスしてもいいと思います。

ただ海外に行く場合は、住民票を抜いていれば一応その期間のテレビ受信料は払わなくて済むので、まぁメリットと言えばメリットです。

このテレビ受信料に関しては別記事で書いていきますが、我が国のどこかでも聞いたことがあるような理屈で徴収されるので、ドイツ国民からもあまり快く思われていない現状があります。

ゼメスターチケット一時休止

以前にゼメスターチケットが超お得という話をしましたが、使わなければ無意味です。また、学業上致し方ない理由なら、休止の手続きを取ってチケット用のお金を返してもらうこともできます。

うちの大学はASTA(Allgemeiner Studierendenausschuss)と呼ばれる学生委員会みたいなところで手続きができました。他の大学は、もしかしたら生協や、学生課の一部門かもしれません。そこらへんはとりあえず生協に聞いて、担当を教えてもらうのが確実です。

とは言えこういった面はドイツの方がサポートは厚い

有効期間の途中で休止する場合

支給されたゼメスターチケットを使い出したけど、どうしても途中で休止したい場合、手続きは上記のどこかでしてもらえます。しかし、さすがに全額返金は難しく、使った期間分を差し引いた残りの金額を返してもらうことになるでしょう。返金される金額をどう計算するかは、手続きをする担当によるので、その時に聞いてみましょう。

自分が主体になって動く

こういった学業とは直接関係ないところでは、どこに相談して、どんなアクションを取れば自分の希望が叶うか、よりアクティブに情報収集する必要があります。

今回は特にやり方だけふわっと書いたような記事になってしまいましたが、各大学で取り組み方が違うはずなので、最終的なプロセスは皆さんで確認をお願いいたします。

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!

別のブログも読んでいただけたらうれしいです。

んでは、また~。

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