これまで約20パートに分けて、ドイツの国立大学出願に向けたステップを解説してきました。
出願完了までに、どれだけのことを学業や仕事の合間に片づけなければいけないのかを少しでもお伝えすることができたかと思います。
経験者からの提案
そこで問われるのは、忍耐や努力だけでなくスケジュール管理能力です。
そもそも片手間で、一つのことだけに集中していられない状況で、どうやって必要な情報、書類を集められるのか。皆さんの手腕は既に問われていると思ってください。
と、偉そうなことを言っていますが、僕は成績、提出期限どちらもギリギリの状態で出願し、何とか滑り込んだ身です。
どの口が言うねん…。
そこから、「こんなスケジュール感で出願書類を集めていったら、無用な心配をせんで出願に間に合わせることができるなぁ。」と考えた上で、出願締切7か月前からの予定表を出願セメスターとVPDの要不要の4パターンに分けて作成してみました。なお、これらは日本から出願する方向けのシミュレーションとなっています。
作成基準
・出願締切
- 冬セメスター 7月15日
- 夏セメスター 1月15日
※大学院や、特定の学部には一部早めの期限を設けているところもあります。
・ドイツ語試験…Goethe-Zertifikat C1、TestDaF
・英語試験…TOEFL、IELTS
表の色付きの期間内に行動
今からお見せする表には、各テスト、手続、書類作成期間の開始から終了までで色を付けています。ゲーテのC1とuni-assistへの書類提出以外は割と長期間にわたって色がついていますが、これは自分が納得いくまでテストに挑戦できたり、書類の情報を更新できたりするという意味です。
なので、最低限各活動の終了日程を越えないように、ある程度ご自身で予定を組んでも大丈夫です。
できれば早めに語学資格も取っておこう
ドイツ語、英語の試験はそれぞれ出願に間に合いそうな最後の日程を明記しています。行けそうだと思ったら、下のスケジュールより早い日程で受験して合格しておくと後がすごく楽です。
日本で受験可能なドイツ語試験の日程、及び出願期間はTwitterにてお知らせいたします。
VPDが必要なら書類をuni-assistにすぐ出そう
正式な出願にVPDが必要となると、uni-assistでの書類審査期間が始まってからすぐ、できれば2週間以内に書類を送らなければいけません。ですので、審査期間開始前にすべての書類を揃えておきましょう。
1.冬セメスター
1-1.冬セメスター VPDなし
ドイツ語試験 各最終日程
ゲーテC1: 大阪 2月上旬、東京 3月下旬
TestDaF: ゲーテインスティテュート東京 4月下旬
1-2.冬セメスター VPDあり
ドイツ語試験 各最終日程
ゲーテC1: 大阪 2月上旬、東京 3月下旬
TestDaF: ゲーテインスティテュート東京 2月中旬
2.夏セメスター
2-1.夏セメスター VPDなし
ドイツ語試験 各最終日程
ゲーテC1: 6月中旬~7月上旬(大阪)、9月(東京)
TestDaF: ゲーテインスティテュート東京 9月中旬、獨協大学 11月中旬
※本当にギリギリで受験するなら、11月の獨協大学ですが、ドイツ語を勉強している獨協生との席の取り合いになり得ることを考慮して、一つ手前の9月のゲーテ東京の分も載せておきます。
2-2.夏セメスター VPDあり
ドイツ語試験 各最終日程
ゲーテC1: 6月中旬~7月上旬(大阪)、9月(東京)
TestDaF: ゲーテインスティテュート東京 9月中旬、獨協大学 11月中旬
クリスマス期間は避けた方が…
夏セメスターに出願するとなると、書類の提出がクリスマス時期にかぶります。ドイツに限らず、ヨーロッパ全土ではクリスマスのプレゼントや、グリーティングカードを贈る文化が根強いので、期間中郵送インフラの麻痺が予想されます。
一応VPDなしならクリスマス時期に出願書類を送ってもまだ余裕があるように見えますが、なるべくVPDありの出願と同じスケジュールで書類の調達を間に合わせることをお勧めします。
出願編終了!
さて、これでこのブログのコンセプトの一つである、ドイツ国立大学への出願方法の紹介はこれにて終了です!僕もすべてを体験したわけではないので、調べないといけないことも多々ありましたが、それでもみなさんがドイツの大学に出願する手助けになれたら嬉しいです。
次回は、大学に合格してドイツに向かうまでに、日本でしておくべきことを数点ご紹介します。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また~。
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