ドイツの大学から海外留学① 大学選び

留学

ドイツの大学でも国際関係学部があって、そこから海外留学に行けるチャンスがあります。僕もそういう学部にいて、海外留学がカリキュラムに含まれていた=強制だったので、半年ドイツの外の大学で勉強して単位を取ってきました。ちなみにオランダのブレダ―(Breda)という街の、HNTV Breda University of Applied Sciences(現 BUas Breda University of Applied Sciences)です。

さすがに経験者の中でも個人でプロセスやシーンにばらつきがある分野なので、これは絶対あることというのは断言できません。ということで僕がやってきたことを、ケーススタディの一つとして数パートに分けて紹介します。

今回は大学選びと、選考および応募方法についてです。

選考方法

提携校に志願する

日本でもそうですが、大体の大学には国際交流目的で、海外に提携校があります。学部同士のレベルで提携を結んでおり、留学期間、定員、授業内容があらかじめ決められています。僕もこちらを選びました。

学部が用意した提携校リストから、自分がやりたいと思うことがある大学を選んで選考にかけてもらうのですが、自分が所属する大学からの応募人数が定員オーバーしたり、成績や単位が足りなかったりすると落とされることもあります。

選考に必要だったのは

  • 成績、及び単位取得証明書
  • 志望動機書

ぐらいでした。成績、単位取得証明書は学内での選考ということもあって、大学の学生課と教授の間でやり取りされていたので、僕が用意したのは実質志望動機書だけです。

あと、選考前にどんな大学かを知るために、過去に志望する提携校に留学していた先輩に、キャンパスライフのことを聞く機会も設けられます。

Helpdesk
(出典: Flickr “Helpdesk” by Paul Fenwick)

うちの大学では、文化祭みたいなのがあって、海外留学を終えた先輩が学部の中で留学先の国ごとに分かれて、これから留学を控える後輩に、現地での生活や授業の様子を伝えるコーナーが設けられていました。

学費は特別かからないけど…

提携校に行くとなると、自分の所属校に支払う学費や設備維持費だけ払って留学できるというパターンがほとんどです。これはあくまで学費だけの話です。

現地での生活費、例えば寮費、ドイツのゼメスターチケットのような学生定期代なども込みかどうかは、各大学によって異なります。僕は生活費は自腹でした。

また、サークルや、提携先の学部以外の授業を受けるなど提携内容から外れる活動は別途かかるでしょう。

ビザ申請の準備

ここが僕にとって盲点だったのですが、うちの大学はビザのサポートまではしてくれなかったのです。国際学部だから、少なくともそのノウハウぐらいあると高を括っていましたが、留学サポート課からの回答は自分で何とかしてくれというものでした。

僕の場合、留学先がオランダということもあって、EU圏出身の学生がビザを申請しなくても滞在できることも原因の一つかと思われます。

うちのクラスは僕とカメルーン出身の女の子一人を除いて、ほかはみんなEUの出身でした。

EU圏外に留学するドイツ人同級生も同様で、大使館に行ったり、予防接種を受けに行ったり僕より大変そうでした。

僕は幸い提携校からビザ申請のためのガイドラインが渡されて、何を用意したらいいのかがすぐ分かったのでどちらかと言えば楽な方だったと思います。それでも割と準備に時間を費やさなければいけませんでした。

皆さんもドイツの大学にいて、海外留学がカリキュラムに入っている場合、留学先の国のビザ申請を自分でするのかどうかを、大学の留学サポート課などに問い合わせてみることをお勧めします。

自分で大学を探す

提携校の中に自分のやりたいことがない場合、自分で大学・学部を探して、取得可能な単位を問い合わせたうえで所属大学からオッケーが出たら応募します。うちではフリームーヴァー(Freemover)と呼んでいました。選考課程に課題や面接が含まれることもあるそうなので、概して提携校に志願するよりも準備が必要です。

考えられる応募書類は、

  • 履歴書
  • 成績、及び単位取得証明書
  • 語学力証明書
  • 志望動機書
  • パスポートのコピー

その他滞在許可の申請に必要な生活費の証明書などでしょうか。

さらにこの場合、大学同士が提携していないので、学費を自分で負担するというパターンが往々にしてあります。ドイツみたいに学費そのものがそこまでかからないならまだしも、行きたい大学が先進国の私立という場合などは、資金調達から結構大変です。

money!
(出典: Flickr “Money!” by Hans Splinter)

それでも自分の将来のためにこうしたいという人は、それこそ学内の先人がいるなら、できるだけ情報を得ておいてよく検討しましょう。

カリキュラムになくても留学自体は可能

所属している学部が留学を必要としていなくても、留学すること自体は可能だと思います。

この場合、大学は自力で探すことになります。もしかしたら、専攻と近い他学部の提携校で行けるところがあるかもしれません。

ただし、本来カリキュラムにないプログラムなので、留学中は高確率で休学扱いになります。また、学費も自費になるのではないかと。これは留学サポート課と要相談ですね。

ドイツとは別の視点

ドイツにいる時点ですでに十分な国際経験を積んでいる皆さんですが、ここからさらに海外に飛ぶという、普通ではないイベントに遭遇する機会があるかもしれません。その時はいいことばかりではないと思いますが、将来役に立つ日が来るものと、僕は信じています。

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!

別のブログも読んでいただけたらうれしいです。

んでは、また~。

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